ホンダ  エイプ100  です。
縦型エンジン4MINIの傑作バイクです。  実はあんまりいじった事が無くエンジンばらばらにしたのは
今回が初です。 しかし一瞬で素材の良さと可能性を感じさせてくれたバイクでした。
4MINIというとサンデーメカニック 休みの日に部品買いに行って家の前でマニュアル片手にばらばらにし、
奥さん、もしくはお母さんに白〜い目で見られてる方、たくさんいるのではないでしょうか?
そこでショップとしてはそのサンデーメカニックの方と同じ部品を購入してただ組み付ける・・・では
つまらない! しかも勝てない! なぜならその人達はそのバイクをとことんいじってある意味そのバイクの
知識だけはバイク屋さんを上回る事が多いですから。 じゃあ違った感じで仕上げましょう!
私も通勤でエイプ欲しくなりました。  
このバイクを見てエイプユーザーの方は邪道だ!と思う事もあるかもしれません。しかし
改造の仕方は人それぞれ、 楽しみ方も人それぞれ!  どうぞ仲間に入れてやって下さい・・・
今回の目的はツインリンクもてぎで行われる、小さなバイクの大きなお祭り!DE耐! に参加し

かっこよく!しかも速く!   そのレースの規則は市販時の排気量が100cc未満、改造できる範囲は

排気量125ccまで、 フレームとクランクケースの加工は一切禁止! ホイールは12インチ以上 と

おおまかにいってそんなレギュレーションです。  はっきりいってフレームに一切の溶接、加工禁止が

辛いです、 カウルつけるのに苦労します。 ツインリンクもてぎは約4.8Kmの国際ロードコース。

なにせ長いです。 全開時間が長い長い! カウルの装着は圧倒的に有利! 

約150台で一気に戦う為、中途半端なバイクでは上位に行けません、ここは気合を入れてマシン作り

をしないとね! 私の小さな脳みそにたくさんのデータを詰め込んで1ヶ月半かかって仕上げました。

Fブレーキ、あんまりブレーキ使わないんですが、さすがに
ノーマルのドラムでは止まらない、NSR50のノーマル
ブレーキでも良かったんですがフォークがKSR80用というの
もあってどちらにしてもキャリパーサポートを作らなければ
いけないんです、じゃあかっこいいのつけますか。
で ブレンボレーシングキャリパー! 
そしてウエーブローター! コントロール性はノーマル
ローターの方が良いかな? でもフルブレーキ時の
性動力は絶品!指一本で止まります。
下で紹介しますがスイングアームがレーサーRS125です。NSR50のホイールを使ってますのでブレーキもそのままNSR
と思っていたのですがNSRはローターが小さすぎて
サポートを作るのが大変、 ローターをRS125の物を付けて
サポートもRS125の物を付けました、これでホンダの
フローティングになります。 アクスル径が違うので変換する
カラーを作って入れてます。
リヤのローターはRS125のものはそのまま付きません。
ハブを作ってホイールに装着、そのハブにRSのローター
を付けてます。色々干渉するのでボルトを沈め穴に入れたり
結構苦労しました。
スイングアームはRS125ですが、注意 付きません! かなり苦労します。
泣きます。 まずスイングアーム単体にはベアリングが入りません。
この型のRS(NF4)はフレームの左右にベアリングが入ります。
まずはインナーカラーを鉄で作り、軸受け部分にアルミカラーをベアリング
が圧入出来るサイズで作成、溶接します。 そして車体にセットし
センターをシムで出します。 ここはかなり苦労しました。
サス受けを切ります。 RSはカンチレバータイプのサスなので
リンク比が2:1になります。 このまま使おうとするとサスの上側の
取り付け部はシリンダーヘッドの真上ぐらいに来てしまいます。
ですので下の受けの部分をRホイール側ずらします。
ずらしました、そして溶接、 上側も溶接しました。
鋳物ですので溶接が大変です。 

トラスの部分も切るので短いものを追加で作成、溶接です。
材質は17Sです。
Rサスのアッパーマウント部です。 アルミ削り出しで
2個のブロックを下側のノーマルサス受けからボルトで
止めます。ノーマルの上側サスが無くなった分
カラーを入れてます、じゃないとフレームが潰れます
ので。
ここには数トンの力がかかると言われています。
強度不足の場合はサスが逃げてまともに動きません。
その前に危ないです。 左右のブロックを溶接して
縦方行からもボルトで止めています。
全てがぎりぎりで作られていますが干渉はしていません。
チェーンラインを出しました所、若干スイングアームに
干渉します、裏を少しだけ削りました。
カラー調整ではホイールセンターは出ませんでした。
まずはホイールセンターを出す為に、旋盤でホイール
を切削します。数ミリです。
12インチくらいでしたらうちの旋盤で咥える事が出来ます。
スプロケットの座面も数ミリ追い込みました。
ベアリングが入る高さが無くなってしまったので
ベアリングを薄い内径の大きいものを選んで入れました。
内径が大きくなった分カラーを入れましたので
ホイールを脱着する際に非常に楽です。カラーが落ちません。
スプロケを止めるスタッドボルトを外しボルト止めにしました。
じゃないと当ります。
ステムの作成です。KSRのフォークを使いますので、アンダー
ブラケッド部が41φです、NSR250のステムがアルミで良い
感じでしたので加工して付けます。 
KSRフォーク用のステムセットも出ていますが、オフセットが
気に入らないのとKSRのフォークを入れてる人はみんなそれ
を使わないといけないので同じになってしまいます。
まずはセンターの穴を拡大します。エイプのステムシャフトと
ほぼ同じ径だから圧入になりません。大きくしてカラーを
作り径を圧入寸法まで小さくする作業です。 泣きますよ?
こんな感じでセットされます。 全体的にフライスで切削しました
のでNSR250っぽくないです。
ハンドルストッパー部の作成です。 旋盤でアルミのリングを
作り、フライスで切り出します。 角度を決めて裏からボルト
で止めてます。 
KSRのフォークは下は41φ、上は?39φです。
ので41φのトップブリッジはそのまま付きませんね。
変換カラーを作りました。 厚さ1ミリで変換できます。
旋盤で1ミリのカラーは中々精度が出なくで苦労します。

わかりずらいですがトップブリッジとフォークの間にカラー
が入ってます。
ステムもトップブリッジもぴかぴかに磨いて良い感じです。
ハンドルはエンデュランスクランプタイプの39φを使いました。
バックステップのプレートです。 V字に切り出そうと思ったので
すが、昨年XR100で作った所距離がある程度長くなるので
軽い転倒で曲がってしまいました。 今回は裏側をつながって
います。三角のプレートです。表から見ると三角に見えない
作りになっています。
軽量化と剛性UPの為、フライスで溝をたくさん入れています。
ステップバーはレーサーの汎用を使うと長すぎてダメでした
丁度良い長さがないので作りました。 旋盤でローレット
加工です。 長さは汎用品の2/3くらいです。
こんな感じです。 シフトロッドも作りました。しかし決勝中
何度かペダルが地面に擦りました。 次はもう少しUP目に
しないとダメかなぁ
マフラー作成です。 まずはシリンダーヘッドから出た所で
Uターン。 溶接溶接で大変です。
真後ろにむかって出します。 これが一個目の仕様でした
が、走行した感じ124CCでは少し排気容量が足りない
感じ、 マフラー屋ではないので詳しい計算は出来ませんが
カーボンサイレンサーが焼けてコゲました。
ここはRC211Vっぽく下からも出しましょうか!と
2本出し仕様にしました。
Uターンした直後で2本に分けました。 下側は差込みに
しました。 スプリング止めです。  こうしないと
知恵の輪になってしまいマフラーがつけられません。
こんな感じです。 最近フルテーパーのマフラー
が良いと言われていますが全開で走っている時にストレート
で抜かれた事は一度もありませんでした。
マフラーは今後色々試していきたいですね。
右のサイレンサーはショートタイプにしました。かわいいです。
ぎりぎり上のセンターに持って行く為、溶接を何度も
しました。 タイヤにも当る可能性がありますし、低いと
かっこわるいので。
NSR50のタンクを付けました。 NSRの前に付いてるでっぱりを
切り、下に鉄板の板を溶接、ノーマルのタンクラバーを使っています。
リジットで付けるとタンクが振動で割れる可能性があります。要注意です。
タンクキャップはカギ無しで開けるようにしています。


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