propman.jp かもめ   

200564 DE 参戦記

チーム名:              propman.jp カモメ

ライダー:              中川暁夫            中尾昌弘

森 力也      野島大輔
等唖等、DE耐総算来了!(待ちに待ったDE耐がやって来ました!)

昨年のDE耐で乙チームとして出場した、私(だいすけ)と中川プロが組み、日産追浜工場から助っ人の森君、そして最後に人数合わせ(?)で磯子の埠頭でひざを擦っていた中尾ちゃんを加え、2005年のDE耐を共に戦うことになった。

レース経験が限りなく無いに等しい2人と、全くの未経験者2人という、どこからみても超初心者チームが昨

11月に結成された。さらに監督の期待薄という太鼓判付きのチームであったが、まめにミーティングをし、

どノーマルのエイプ
100RS125風に仕上げるのには努力とお金とお金を費やした。社会人ともなれば、ま

ずは外観重視でしょ!ということで、足回りやらカウルにこだわり、エンジンは最後の最後に検討する

という珍しいアプローチで攻めてみた。実際にエンジンが組みあがったのは本戦
5日前というから、かなり練

習不足&データ不足で、本番を迎えたわけであった。

実はエンジンの慣らしの時と本戦前日の練習走行で、バルブを曲げてしまうアクシデントに見舞われ、燃費データす

らとれなかったのが今回のレースを左右する要因になろうとは、この時は「チーム期待薄」だけに、誰も

予想だにしなかったのである。

レース当日は雨との予報が的中するかのごとく、朝からどんよりとした空模様であったが、幸い持ちこたえてくれ

ていた。サイティングラップを終え、
24番グリッドにマシンを置き、いよいよル・マン式スタートの合図を待つ中

川プロの心境は、「絶対にバイクにたどり着くまではコケねー」であったに違いない。オープニングラップを
26

手という無難なポジションで戻ってきて、慎重に周回を重ねつつ順位を上げていった。
(注) 筆者だいすけは昨年のDE耐スタートにおいてマシンに跨る前に転倒と言う偉業を成し遂げている 
      中川プロは今年は2回転半と言う噂も・・
                                                           

まもなく2番手の中尾ちゃんに交代。カモメ唯一の20代であり、さらにチーム平均年齢も来年まで20代に抑えてくれる貴重な

存在である。しかもフタを開ければチーム最速タイムの
2’50”292をマークしていたのだ。ここでさらに順位を上げることが

できた。本人も充分楽しんでいたようだ。

そして3番手の森君へ。やや緊張の面持ちのままコースインしていったが、かなりテンパっていたようだ。一発ドラドラで

満貫転倒しなかったのが幸いであった。サインボードを見ない、あれ?では次の周ではどうだ?見えていない、あれれ?

かなり極限状態にある様子。しばらくするとセーフティーカーが入り、一斉にツーリングペースになりホームストレート

を通過していく。ここで我に返った森君、ようやくボードを確認。ライダー交代へ。最初は誰でもそんなもんです。

4番手のだいすけ。やっとオーナーの出番である。満を持してコースインするものの、あまりのスピードの違いに戸惑うが、

ストレートでのスピードの乗りはかなり爽快であった。

今までどノーマルで散々ぶち抜かれてきた雪辱を大いに晴らした。それにしてもやたらと

イエローフラッグが出ていたのが走り辛かった(言い訳?)。

2順目に入り、ここまで淡々と周回をこなしてきたカモメが残り1時間半のところで5回目の給油を済ませると、

溢れんばかりの残量があることに気づく、と同時に順位も
18位前後と、

比較的良い位置にいるではないですか!一体今までどのような燃費で走行してきているのか分からない。

さらに、将博さんのコンピュータをもってしても最後の数周にはガスがマイナス残量という計算を

はじき出しているが、ここでカモメ緊急ミーティング。「給油をすれば完走はできるが、

上位は狙えない。無給油でライダー交代のみで行けば、ガス欠リタイアか入賞圏内。」

この決断に時間はかからず、無給油作戦に異議を唱える者はいなかった。実はカモメは今年の
DE耐は

2
年計画の1年目、来年が本命である。だめもとで挑めるのであった。

7時間のゴールまで残り20分足らずのところで、鬼監督の計らいでだいすけがチェッカーライダーを指示される。時間的には最

後の給油に向かうチームが続出し、自然と順位が上がる予定であった。しかし、
DE耐のスタートが15分ほど遅れている影響で、

実質的には
6時間45分耐久となっている状況では、もう給油をするチームがいないのが明白となってきた。残る可能性に

賭け、取りあえず全力走行!2周、3周して、あれ?赤旗?そう言えば
S字で誰か寝転んでいたけどな?と思いつつピッ

トイン。そしてそのまま終了。なんと、チェッカーフラッグも見られず、最後にのんびり1周ツーリングも出来ずに終

わりかよ!結局
1着から8週遅れの12番着の総合5位。表彰台まではまだ一息足りない位置ではあったが、それにしても

まずまずの結果ではないだろうか。
その後、お楽しみのガスの残量計測をして最後のデータ取りを行う。フューエルコックからのガス抜きでは時間がかかり、灯油のシュポシュポも

併用して抜ききったガスの残量はなんと
4.2リットル!えっ?それって4回給油で行けてたジャン。しかも給油ストップ時間を走行できたとして

、最低でも
3周は多く走れていたハズ。とすると、トップと5周差となり、余裕で2位タイ。たらればはないにしても、最低でも1回の燃費データ

さえあれば、また違った展開になっていたのだと思うが、これもレース。給油していなくても、上位を走行している状況に緊張してブレーキミス

から転倒していたかもしれない。やはり、我々カモメの今の実力からすれば妥当な結果であったと思う。しかし、
1年目でハードルを高くしてし

まった責任を、来年は取らなければならない。これからが勝負のチームである。



ここでオーナーだいすけとして一言、  「来年はトップタイムぶっちぎりで頂きます」

最後に、こんなチームのために死力を尽くしてマシンを仕上げていただいた鬼監督に、感謝の意をお伝えす

るとともに、金曜、土曜と作業およびヘルパーとして力を貸していただいた方々に心からお礼を申し上げま

す。これからは、チームプロップマンとしての自覚を第一に行動してゆきたいと思います。まだまだ至らぬ

ところの多いカモメではありますが、今後とも宜しくお願いいたします。
2005DE耐、我々は大いに勉強

させていただきました。ありがとうございます!

左からオーナーだいすけ、中川プロ(何の?!) 森君、中尾
鬼監督より一言

期待薄なんて誰が言ったんだろう?? 期待していましたよっ (ある意味) ただ中尾を除くと平均年齢が
高い初心者チームですので、いざとなったら引く大人の魅力でちょっとだけ期待が薄いかなぁ??
とも思っていました。 が フタを開けてみたら素晴らしい結果じゃないですか!
このチームの魅力はきちんとミーティングが行なわれ、ミニバイクコースの練習も重ね、大人な雰囲気を持って
いる所ですね。 来年のかもめは目が離せません。 素晴らしく笑える結果を期待しています。
TOPへ               05DE耐写真へ